- あなたには、この言葉が読めますか?―あなたの人生を読み解く“魔法の言葉”
- 人生はチャンスの連続!―カクテルパーティー効果と選択的注意
- 『恥ずかしい服装』の不思議―認知的不協和とセルフイメージから考える
- なぜ、人生は“楽”しく、世界は平“和”なのか?
- “人事を尽くして天命を待つ”に隠された、もう1つの意味
- 仕事が遅い人に朗報!?―「問題発見能力」や「創造性」が高い人ほど仕事が遅い?
- もう「才能がない」とは言わせない!―苦手意識に隠された“天与の才能”を見つける方法
- 好きなことを見つける文章力!―なぜ“言葉の力”が、あなたと世界に“和楽”をもたらすのか?【その1】
- 死に出会うとき、あなたは何を後悔するのだろうか?
- 地球と人類とあなた自身のために、今あなたに出来ること
過ぎたるは及ばざるが如し - ことわざから学ぶ人生のヒント -
過ぎたるは及ばざるが如し
今回は、この有名な言葉をテーマにして、より良い人生を送るためのヒントを探っていきたいと思います。
2009年2月28日:加筆&修正しました
過ぎたるは及ばざるが如しとは?
有名な言葉なので今さら説明は不要かもしれませんが、一応、意味を説明すると、「過ぎたるは及ばざるが如し」とは、「何事も度を越してしまうと足りないのと同じように良くない」という意味です。
何事も過不足なくバランス良くが大切ということですね。
蛇足ですが、正しくは、「過ぎたるは猶及ばざるが如し(「すぎたるはなおおよばざるがごとし」と読む)」と言うようです。
「過ぎたるは及ばざるが如し」はどのように役に立つのか?
それでは、正確な表現がどうという話は置いておいて、例を使ってバランスの大切さを考えていきましょう。例えば、わかりやすい例としては「お金」があります。
お金が足りなければ、現代の社会で人間らしい生活を送ることは難しいでしょう。その結果、こころの余裕がなくなってしまい、人間関係がギクシャクしてしまうことすらあり得ます。
お金が足りなければ、幸せに生きることは難しいと言えるでしょう。
では、お金がたくさんあればいいのか?
お金はあるに越したことはありませんが、度を越してお金を求めるのも考えものです。拝金主義にどっぷりつかって、守銭奴のようにお金を手に入れることに執着する……。
それでは結局、幸せな生活は送れないでしょう。
お金で幸せを買うことは出来ないのです。
(大金を稼ぐのが悪いと言っているわけではありません。度を越えてお金を求めるのが良くないという意味です。)
だからと言って、お金を稼ぐことに嫌悪感を抱いてしまっても困りものです。
「お金を稼ぐ事は悪いことだ!お金なんかより、大切なのは○○だ!!」
などと言い出して、お金から逃れて生活を送ろうと思っても、(少なくとも現代社会では)幸せに生きることは不可能でしょう。
つまり、「世の中、金が全てだ!!」と言わんばかりにお金ばかりを求めても、「お金よりも大切なのは○○だ!!」などと言って、お金にを稼ぐことを嫌悪しても、幸せに生きることは難しいということです。
「お金に執着しすぎても、過ぎたるは及ばざるが如し、お金を嫌悪しすぎても、過ぎたるは及ばざるが如し」です。
お金に執着するのでもなく、嫌悪するのでもなく、バランスが大切ということですね。
実践があってはじめて「過ぎたるは及ばざるが如し」が活かせる
上で書いてきたことは、ほとんどの人にとって当たり前のことだと思います。この当たり前のことが大切だけど難しいのです。
わかってはいても、日々の生活の中で、ちょっとしたきっかけで「お金が欲しいな」と思うことはよくあることです。
一度や二度なら大丈夫かもしれませんが、そんな経験を繰り返すうちに、いつの間にか、お金を手に入れることそれ自体が目的になってしまったりします。
そして、酷い場合には、人生の全てがお金を手に入れることになってしまう人も多少なりとも居ることでしょう。
上でも書いたように、お金を求めることが全て悪いと言っているのではありません。
現代社会で人間として生きていく以上、お金は必要不可欠なものです。
だからと言って、「必要以上にお金を求めたり、お金を貯めること自体が目的になってしまったりと、お金に執着し過ぎることがよくないのではないか?」ということです。
もちろん、逆もまた然りで、お金を過度に避けてしまっても良くないことは明らかでしょう。
大切なのはバランスです。
当たり前のことですが、これはお金に限った話ではありません。
人間関係のこと、仕事のこと、勉強のこと、健康のこと、食べ物のこと、etc……。
それこそ、人生のあらゆる部分に当てはまると言っても、言い過ぎではないかもしれません。
是非、あなたの人生もどこかでバランスを崩してしまっていないかどうか点検してみてください。
バランスとは、平均点ではない
最後にひとつ注意点です。「"バランスをとる"と言うのは極端にならないように。」
という意味であって、
「なんでも平均点がいい。100人居たら50番を目指そう。」
という意味ではありません。
例えば、あなたがとても優しい心の持ち主だったとします。
だからと言って、人より優しいから平均くらいの優しさになろうということではありません。
極端なところがあったら見直そうというこです。
例えば、
「優しい心が強すぎて「甘やかし」になってしまっていないだろうか?」
というようなことです。
ときには、厳しさも愛でしょう。
大切なことは、自分の良心と相談しながら、
バランスをとっていくことだと思います。
◆ 新サイト『和楽の道』からのお知らせ ◆
【 “和楽の道”が発行する無料メール講座 】
【 “和楽の言葉”をお届けします 】
- あなたには、この言葉が読めますか?―あなたの人生を読み解く“魔法の言葉”
- 人生はチャンスの連続!―カクテルパーティー効果と選択的注意
- 『恥ずかしい服装』の不思議―認知的不協和とセルフイメージから考える
- なぜ、人生は“楽”しく、世界は平“和”なのか?
- “人事を尽くして天命を待つ”に隠された、もう1つの意味
- 仕事が遅い人に朗報!?―「問題発見能力」や「創造性」が高い人ほど仕事が遅い?
- もう「才能がない」とは言わせない!―苦手意識に隠された“天与の才能”を見つける方法
- 好きなことを見つける文章力!―なぜ“言葉の力”が、あなたと世界に“和楽”をもたらすのか?【その1】
- 人生に迷ったときの道しるべ―あなたの理想を見つける方法
- 「引き寄せの法則」について、ちょっとだけ科学的に考えてみる【引き寄せの法則をちょっと科学的に1】
- 【問題編】和と我―大切なのはどっち?天使と悪魔のささやきを見破れ!
- 「内発的動機付け」と「外発的動機付け」 小さな違いが、人生を変える
- 「モチベーション3.0」-常識を覆す、やる気を引き出す科学的方法
- 「人を動かす」ではダメな、3つの理由
- ソニー神話から導く、あなたの神話のつくり方―井深大さんのマネジメントと和楽の空間
- 死に出会うとき、あなたは何を後悔するのだろうか?
- 地球と人類とあなた自身のために、今あなたに出来ること
タグ: