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「大金持ちをランチに誘え!」 ダン・ケネディ著 ‐ 本の紹介 ‐
著者の紹介と概要
このダン・ケネディ氏をもう少し詳しく紹介しましょう。本書では、次のように紹介されています。全米を代表するカリスマ講演者・コンサルタント。
独自の成功哲学をもとに、新進気鋭のベンチャーから、2億ドル級の売り上げを誇る大企業のトップまで約100の企業とコンサルタント契約を結んでいる。また、セールス、マーケティング、自己啓発を中心に年間10万人以上を対象とする講演をこなし、熱烈な支持を得ている。
ダン・S・ケネディ著 「大金持ちをランチに誘え!」 東洋経済新報社(2007年)
特に、ダイレクト・マーケティングの世界で実績を残していて、ダイレクト・マーケティングに関わる人で、彼の名前を知らない人は居ないのではないでしょうか。
私も、ほんの少しだけですが、ダイレクト・マーケティングの勉強をしたことがあり、そのときに彼の名前を知りました。
彼の本は、他にも何冊か読んでいますが、さすがは実績ある実務家だなと思わせる内容を非常にわかりやすく説明してくれます。
このダン・ケネディ氏が、長年のコンサルティングや、講演の経験から、
それだけに力を集中したなら、人生のあらゆるものを一変できるほど重要な、たったひとつの成功の極意というものがあるだろうか?もしあるとしたら、それは何だろうか?
ダン・S・ケネディ著 「大金持ちをランチに誘え!」 東洋経済新報社(2007年) 17ページより
と問いかけ、それに答えたものが本書です。
繰り返し読むだけで、成功が待っている
この本を読んだ感想ですが、素晴らしいの一言です。というのも、大切な原理原則が、心に響く言葉で書かれていて、その上誰でも読めるほど読みやすいのです。
この本を繰り返し読めば、「成果をあげるための原理原則」が自然と身に付くでしょう。
もちろん、「成果をあげる」と言っても、他者の価値観で決めた「成果」を、他者のために「あげる」のではありません。あなたが成し遂げたいことを成し遂げる能力が身に付くということです。
では、私の心に響いた言葉を5つだけ紹介したいと思います。本当は、私の心に響いた言葉につけた付箋は20以上あったのですが、すべてを紹介することは不可能なので、5つに厳選しました。(かなり悩みました)
成功者は、過去や現在のレッテルを、まさに行動でもってはねのけようとする。失敗者は逆にレッテルを受け入れ、自らそれに合わせてしまう。(86ページより)
こっぴどい批判を受けた人々のの栄誉をたたえるための像は数多くあるが、批判する側の栄誉をたたえる像など皆無である(171ページより)
誰かがみつけてくれないかかなあ、認めてくれないかなあ、注目してくれないかなあ、昇進させてくれないかなあ、とただ待っているなら、起こることはただひとつ、年を取るということだ。ただそれだけだ。(175~176ページより)
私は、上司がそこにいなくても、自分の仕事をやる人に心惹かれる。(203ページより)
私はこう言いたい。しくじるがいい。失敗するがいい。
そうしないとしたら、いつも失敗を恐れて生きていかなくてはならない。それは悲しく、つらい人生だ。(209ページより)
ダン・S・ケネディ著 「大金持ちをランチに誘え!」 東洋経済新報社(2007年)より
さて。なぜ、わざわざこれらの言葉を紹介したのかというと、これらの言葉を見れば、著者が「現実離れした机上の空論」や、「理想論」を振りかざすのではなく、あくまで地に足をつけて、現実的に「成功」を追求していることがわかると思ったからです。
そして、書かれている内容自体は、考えてみればごく当たり前のことなのにも関わらず、なぜか実際に行動を起こそうというエネルギーが湧いてくるのではないかと思います。
これほどエネルギーに溢れる文章を書ける人は滅多にいないのではないでしょうか。(上のように一部を抜粋してしまうと、原文のエネルギーの1割も伝わってこないのが残念です。)
さすがは、世界でも屈指のコピーライターが書いた本ということでしょう。もちろん、訳者の枝廣(えだひろ)さんの力も大きいと思います。
ただし、きちっとした硬い文章が好きな人にとっては、あまり向かないかもしれません。(アマゾンの評価で翻訳が悪いという評判がいくつか見られるのはこのためでしょう。)
この本は、最高の自己投資
このように、この本を繰り返し読めば、「成果をあげるための原理原則」が自然と身に付き、実際にそれに向かって動き始めるエネルギーが得られると思います。自己投資として、最も効率が良いのが読書だとよく言われますが、この本はそのなかでも非常に効率が良いのではないかと思います。もし、この本が必要だと感じられたのなら、是非、実際に読んでみてください。
あえてデメリットを探すとすれば、海外の本ということで、日本の文化には少し馴染まないかなと思う部分があることくらいです。
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